放送内容

幻の大豆・山白玉で町おこし
こだわりの大豆で故郷を元気に!

今回の舞台は、岩手県の北部、太平洋に面する自然豊かな、久慈市。
北限の海女による素潜り漁や、希少種・短角牛などが有名で、2013年にはテレビドラマの舞台となり、観光客で賑わいました。
ところが、テレビドラマの放送終了後、観光客数が減少。
久慈市は少子化や若者たちの転出などで人口減少の問題も抱えています。
そんな状況に歯止めをかけようと、立ち上がった青年がいました。
市内で豆腐店を営む、嵯峨大介さんです。嵯峨さんは、市場に出回らなくなった伝統の大豆で豆腐をつくり、町おこしをしようと動き出しました。そして、その思いが農家の人たちや行政にも広がっていきます。
今回は、伝統の大豆で町を元気にしようと、町おこしに挑む人々の物語です。


幻の大豆・「山白玉」を育てる豆腐店の店主、嵯峨大介さん!!

豆腐づくりをおばあちゃんから受け継ぎ、昔ながらの製法と味を守っている嵯峨豆腐店の店主、嵯峨大介(さが だいすけ)さん。
嵯峨さんは豆腐づくりの腕を磨きながら、6年前から「山白玉」という大豆の栽培にも取り組んでいます。
「山白玉」は久慈市で、かつて育てられていた伝統の大豆で、何十年もの間 育てられていなかったため、幻の大豆と言われていました。
嵯峨さんは久慈市で、以前育てられていた「山白玉」を復活させ、豆腐をつくり久慈市の新しい名物にし、町おこしをしようと考えたのです。
しかし、嵯峨さんの「山白玉」だけでは収穫量が少なく、町おこしにはなりません。
そこで、農家の人たちに「山白玉」を多く作ってもらうよう協力を呼びかけます。
果たして嵯峨さんは、山白玉の豆腐を町おこしに
つなげることが出来るのでしょうか?


嵯峨さんの山白玉栽培の師匠・角 順子さん

嵯峨さんが山白玉を知ったのは、岩手県が種子の確保のため、家の隣に住む農家・角 順子(かど じゅんこ)さんに山白玉の栽培を依頼したことがきっかけでした。
角さんは、6年前から山白玉の栽培をはじめた嵯峨さんに様々なアドバイスをしてくれる農業の師匠。
嵯峨さんの山白玉の栽培、豆腐での町おこしを陰ながら支えてくれる心強い味方です。


全国から観光客が集まる「北限の海女フェスティバル!」

毎年8月に小袖海岸で行われる、「北限の海女フェスティバル」。
全国から3000人以上の観光客がやってくる久慈市を代表するイベントです。
海女フェスでは、水槽の中のウニ捕りやホタテ釣りが出来るほか、海女さんの素潜り実演なども行われます。
全国に山白玉をPRする絶好の機会、嵯峨さんはこの海女フェスで、「山白玉」で作った豆腐の試食会を行おうと考えました。
ところが、イベント当日、生憎の雨…。
果たして、「山白玉」を全国にしっかりとPRすることが出来るのでしょうか?

番組概要

■シリーズドキュメント

家族が、夫婦が、地域が、「支えあうチカラの素晴らしさ」

この番組は、「人は、一人でも頑張れるけれど、支えあうことで、もっと頑張れる」
「人は、人(特に家族)に支えられることで、救われ、学び成長することができる」
そんな『支えあうチカラの素晴らしさ』を、農業・農村を舞台に様々な場所から探っていく、ドキュメンタリー番組です。